IGRA検査後における結核発病… | 公益財団法人結核予防会結核研究所

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IGRA検査後における結核発病調査、QFT-3GとTspotTBの比較

「IGRA検査後における結核発病調査、QFT-3GとT spot TBの比較」について

 このたび、公益財団法人結核予防会結核研究所では、「IGRA検査後における結核発病調査、QFT-3GとT spot TBの比較」に関して、国内の保健所を対象に、各保健所の接触者検診対象者の情報につきまして、匿名化情報を提供していただいています。この研究および情報提供につきまして、ご質問がありましたら下記までお問い合わせください。


1.研究の意義及び目的
現在、結核患者と接触した者に対する健診(接触者健診)のガイドラインは、従来のツベルクリン反応に代わり、より特異度の高いIGRA(interferon gamma release assay)であるT spot TBもしくはクォンティフェロン®TBゴールド検査(QFT-GIT)の積極的な使用を推奨していますが、T spot TB検査後の接触者における結核発病に関する詳細は、日本の情報がありません。今後の結核発病のリスクがある者からの発病を防ぐ方策を構築し、ガイドライン等に反映させる上で、T spot TBの検査の性能を調べることはきわめて重要であると考えられます。
2. 研究の方法
1) 研究期間:2018年6月-2019年3月
2) 分析対象:2013年度から2016年度に保健所で接触者検診としてIGRA検査を行った者の対象となった者
3) 調査情報:IGRA検査を行った者の情報 (性、年齢群(10歳刻み)、接触状況(期間、同居か職場かなどの接触の場)、IGRA検査結果、潜在結核感染治療薬と完了状況、経過観察中の発病の有無、経過観察中に発病した場合の喀痰塗抹検査培養検査結果)および、接触者検診の原因となった者の情報(排菌状況、画像所見、接触者検診対象人数と陽性者数)を、研究資料として、結核患者登録票から転記入力しますが、個人情報は削除し、匿名化しており、個人の特定可能な情報は、いかなる場合も公表されません。
5) 情報の保護:データは連結可能匿名化としますが、生年月日、氏名、住所等個人が特定できるデータは保健所からは外に持ち出しません。結核研究所にて調査情報を整理、解析します。研究結果は関連の学会および論文にて発表する予定です。この場合も、いかなる個人情報も公表されることはありません。

3. 研究組織
研究機関名 公益財団法人結核予防会結核研究所
責任研究者 公益財団法人結核予防会結核研究所 吉山崇
共同研究者 公益財団法人結核予防会結核研究所 大角晃弘
      公益財団法人結核予防会結核研究所 河津里沙

4. 連絡先
公益財団法人結核予防会結核研究所 企画主幹 吉山 崇
 e-mail: yoshiyama@jata.or.jp
電話(結核研究所代表):042-493-5711 Fax:042-492-4600