結核登録者調査、慢性排菌患者調査−記入の手引きと諸注意


記入の手引き上には特に注意していただきたい事項を赤で注意書きしています。




対象者リストの取り扱いについて

対象者リストはマル初を例に挙げると、下記のようになっています。

(1)から(6)にはすでにコード番号が入っていますので、これについてはそのまま調査票に転記してください。ただ、(1)から(3)までは個人を識別するので異なっては問題ですが、(4)以降について万が一間違いがありますときには、正しいものを調査用紙に記入して下さって結構です。

確認欄について

対象者リストは確認フォームを兼ねています。調査票への記入が終了しましたら、ここにもう一度記入の確認をし、済みの場合は左の記入済み欄にVマークを入れて確認してください。転出者があり、転出先の保健所に記入依頼をした場合には依頼先の県市番号、保健所番号を記入し、依頼済みにVマークを入れて確認してください。

転出者について

上でもすでにご理解のように対象者は平成10年に最初に届けられた保健所のリストに入っています。従って、平成10年以降に転出された方がいる場合には、まず調査票の(1)から(6)までのコードを転記(確認のため氏名も書き添える)したうえで、調査票を転出先の保健所へ送り、それ以降の情報の記入を依頼してください。転出者の記入済み調査票は転出先の保健所で一括して厚生省に送ることになりますが、転出者の県番号、保健所番号、整理番号は旧保健所のままにしておいて下さい。

結核登録者調査対象者リスト一覧(マル初)


Topに戻る

調査票記入の共通事項

調査票は対象者リストに挙げられている登録者1名につき1セット使用します。セット内容は下記の通りです。


マル初用
調査票(2ページ)
0-14歳用
調査票(3ページ)、患者経過一覧表(1ページ)
15歳以上用
調査票(5ページ)、患者経過一覧表(1ページ)
慢性排菌患者用
調査票(3ページ)、患者経過一覧表(1ページ)

慢性排菌者については、調査票のほかに菌株送付依頼書、同意書がセットになっています。

調査票の2ページ目以降の票には右上に整理番号(これにて保健所ごとに個人を識別)を記入する欄があります。調査票がバラバラになるうることもありますので、必ず整理番号の記入をお願いします。

調査票は大きく3つに分かれています。1)〜3)で分割されています。内容は以下の通りです。


1)の項目は結核発生動向調査で厚生省まで送られる年報より抽出できる情報で、対象者リストにすでにコード番号が打ち出されています。従って調査用紙にはこの番号をそのまま間違えずに転記してください。

特に1〜3の自治体コード、保健所コード、整理番号で個人を識別します。この3つについては、後に問い合わせが必要な場合もありますので、間違わずに転記して下さい。 それ以外の情報(性や年齢)が異なるということはめったにないと思いますが、もし万一異なることがありましたら、調査票の正しいコード番号に○を付けて下さい。


2)の項目は結核発生動向調査で保健所におかれている情報です。従って年報から情報を抽出することができません。コンピュータで個人情報を開きここから情報を取り出すか、ビジブルカードから情報を取り出すかして記載して下さい。


3)の項目は結核発生動向調査からは抽出することができません。ビジブルカードあるいは医療機関へ問い合わせて記入して下さい。


Topに戻る

結核登録者調査票(マル初用)記入の手引き

マル初調査票 (PDF ファイル)
(1) 記入していただく方
各都道府県・政令市および特別区の保健所に勤務し、結核対策に関わっている方
(2) 調査対象
平成10年にマル初(初感染結核)にて登録された者のうち、厚生省にて無作為抽出した者
(3) 調査方法
調査対象の症例について、結核発生動向調査結果、保健所において管理されているビジブルカード、および必要があれば医療機関に問い合わせを行い、調査票に記入する。記入にあたっての注意は以下のとおり。
1)発生動向調査対象者リストより転記する項目
1 自治体コード(県市)
2 保健所コード
3 整理番号
1〜3の自治体コード、保健所コード、整理番号で個人を識別します。この3つについては、後に問い合わせが必要な場合もありますので、間違わずに転記して下さい。
4 性別:男性または女性のどちらかを選択してください。
5 登録時年齢:登録時の年齢を記入してください。
6 職業区分:分類は発生動向調査と同じです。
4〜6の情報(コード番号)が異なっていることはめったにないと思いますが、もし万一異なることがありましたら、正しいコード番号に○を付けて下さい。
2) 発生動向調査の入力内容とビジブルカードの情報を活用して記載する項目
7 BCG接種の既往:ツベルクリン反応結果の解釈をするにあたって不可欠な情報ですので、記入願います。
8 診断時のツ反発赤長径(大きさ):発赤の最も大きい径をミリで記入願います。二重発赤の場合は、外発赤の長径を記入願います。
9 ツベルクリン反応の性状:各選択肢の内容は以下のとおりです。マル初の根拠となる検査の結果ですので、重要な情報です。
@−  :発赤長径が10ミリ未満(+−となっている場合は、−として下さい)
A+  :発赤長径が10ミリ以上かつ硬結なし
B++ :発赤長径が10ミリ以上かつ硬結あり
C+++:発赤長径が10ミリ以上かつ水疱、壊死、出血等の副反応あり
10 使用薬剤:使用薬剤の選択は、感染源の結核菌に薬剤耐性がある場合があり、重要な情報ですので記入願います。
3) ビジブルカードからの転記や医療機関への問い合わせにより記載する項目
11 診断時ツベルクリン反応検査の副反応:硬結の大きさや副反応の有無は、結核感染の診断の検討に際して重要な情報です。
12 マル初の診断根拠:マル初適応の現状の把握を目的とした質問です。複数回答可です。B発病のリスクの記入例としては、「新生児」「免疫抑制剤の使用」「人工透析」などが挙げられます。
13 感染源に関する状況:13-2〜13-4は感染源が特定されていた場合、その感染源(父とか母等)についての状況を質問しています。マル初にて登録されている者の情報ではありませんので、ご注意下さい。
マル初の感染源に関する状況を把握することにより、今後の結核感染予防対策の基礎的な情報の入手を目的としています。なお、他保健所からの依頼による接触者検診によりマル初が診断された場合には、紹介状等から感染源に関する情報を転記願います。感染源との接触状況の選択枝(13-4オ)における接触者の分類は以下のとおりです。なお、接触者分類の詳細については、「保健所における結核対策強化の手引き」をご覧下さい。保健所における結核対策強化の手引きは、全国結核対策担当課長会議でお配りしていますので、担当課長にお問い合わせ下さい。なおこれは本としても出版されています。
@同居していた:本症例と同居していた家族や友人の場合。
A他の最濃厚接触者:祖父母や孫などで互いに行き来している者、交際の中で接触が特に密接だった者および介護者などで至近距離での接触があった者を指す。
B濃厚接触者:学校、職場で接触が密だった人など。具体的には同級生、同じ職場の同僚など。
Cその他の接触者:密接ではないがある程度の接触があった者と定期的に会う機会のあった者。
14 治療経過(6ヶ月間)の結果:予防内服は、服薬率が低いと効果が低下します。また、マル初の方は症状がなく、服薬の動機付けが難しい場合があります。予防内服の治療結果は、服薬の現状を把握し、服薬支援の必要性を検討するのに重要な質問事項です。なお、現状における服薬の予防効果を、治療結果とその後の発病の頻度から検討するので、終了後の発病についての質問事項があります。

Topに戻る

結核登録者調査表(0-14歳用)記入の手引き

0-14歳調査票 (PDF ファイル)
(1) 記入していただく方
各都道府県・政令市および特別区の保健所に勤務し、結核対策に関わっている方
(2) 調査対象
平成10年の1年間に結核にて登録された者(0-14歳)の全数
(3) 調査方法
調査対象の症例について、結核発生動向調査結果、保健所において管理されているビジブルカード、および必要があれば医療機関に問い合わせを行い、調査票に記入する。記入にあたっての注意は以下のとおり。
1)発生動向調査対象者リストより転記する項目
1 自治体コード(県市)
2 保健所コード
3 整理番号
以上の項目については、後に問い合わせが必要な場合もありますので、間違わずに転記願います。
4 性別:男性または女性のどちらかを選択してください。
5 登録時年齢:登録時の年齢を記入してください。
6 職業区分:分類は発生動向調査と同じです。
7 患者発見方法:分類は発生動向調査と同じです。
8 X線性状(登録時):登録時の学会分類を転記願います。
9 登録時総合患者分類コード:発生動向調査の分類コードから選択枝を準備しました。発生動向調査より転記願います。
2) 発生動向調査の入力内容とビジブルカードの情報を活用して記載する項目
10 BCG接種の既往:ツベルクリン反応結果の解釈をするにあたって不可欠な情報ですので、記入願います。
11 診断時のツ反発赤長径(大きさ):発赤の最も大きい径をミリで記入願います。二重発赤の場合は、外発赤の長径を記入願います。
12 ツベルクリン反応の性状:各選択肢の内容は以下のとおりです。
@−  :発赤長径が10ミリ未満(+−となっている場合は、−として下さい)
A+  :発赤長径が10ミリ以上かつ硬結なし
B++ :発赤長径が10ミリ以上かつ硬結あり
C+++:発赤長径が10ミリ以上かつ水疱、壊死、出血等の副反応あり
13 診断名(登録時):登録時の病巣の範囲をそれぞれ有り無しで記入願います。
3) ビジブルカードからの転記や医療機関への問い合わせにより記載する項目
14 診断時ツベルクリン反応検査の副反応:硬結の大きさや副反応の有無は、結核感染の診断の検討に際して重要な情報です。
15 感染源の状況:感染源に関する状況を把握することにより、今後の結核感染予防対策の基礎的な情報の入手を目的としています。なお、他保健所からの依頼による接触者検診により、この患者が診断された場合には、感染源に関する情報は、紹介状等から転記願います。感染源との接触状況の選択枝(15-3オ)における接触者の分類は以下のとおりです。接触者分類の詳細については、「保健所における結核対策強化の手引き」をご覧下さい。
@同居していた:本症例と同居していた家族や友人の場合。
A他の最濃厚接触者:祖父母や孫などで互いに行き来している者、交際の中で接触が特に密接だった者および 介護者などで至近距離での接触があった者を指す。
B濃厚接触者:学校、職場で接触が密だった人など。具体的には同級生、同じ職場の同僚など。
Cその他の接触者:密接ではないがある程度の接触があった者と定期的に会う機会のあった者。
16 結核罹患に関連する事項:複数回答可。結核、予防内服の既往歴および定期検診における要精密該当の既往に関する設問です。
17 菌検査結果:検出された菌の同定結果は、培養開始2-3ヶ月後に判明することが多いので、初回登録時には不明のことが多いです。同定結果をその後の情報収集または次回申請時に把握できていれば、結果を記録から転記願います。未だ確認していない場合には、医療機関に問い合わせて、記入願います。薬剤感受性検査の結果については、検討された薬剤およびその濃度についてのみ記入してください。
18 転症例について:転症になった場合のみ、最終的な確定診断名を記入願います。
19 治療について
19-1 内容:別紙「患者経過一覧表」に記入願います。記入は治療開始から治療終了までです。記入方法は以下のとおりです。記入例を添付します。
@入院治療、外来治療、中断期間を、矢印と線(←→)で記入します。
A使用された薬剤について、薬剤別に使用時期を矢印と線(←→)で記入します。
B菌検査結果を、該当する月に記入します。塗抹検査は、ガフキー号数(0号から10号)または、(−)から(+++)の表示で記入願います。培養結果は(−)から(++++)の表示で記入願います。
Cその他は、受療状況等に影響を与えたできごとについて記入願います。例えば、副作用による薬剤変更や服薬中断、薬剤耐性の判明による薬剤変更、外来未受診による服薬中断、治療中の死亡(死因の記入)などです。
矢印と線だけでは十分に期間を伝えられないものがありますので、入院、退院、治療終了など日付のわかるものは記入してください。
19-2と19-3の治療中断は、結核対策上重大な問題です。中断の要因の把握と記入をお願いします。

Topに戻る

結核登録者調査表(15歳以上用)記入の手引き

15歳以上調査票(PDF ファイル)
15歳以上経過観察票(記入例)
(1) 記入していただく方
各都道府県・政令市および特別区の保健所に勤務し、結核対策に関わっている方
(2) 調査対象
平成10年に結核にて登録された者(15歳以上)のうち、無作為抽出された者(約20%)とする。
(3) 調査方法
調査対象の症例について、結核発生動向調査結果、保健所において管理されているビジブルカード、および必要があれば医療機関に問い合わせを行い、調査票に記入する。記入にあたっての注意は以下のとおり。
1)発生動向調査対象者リストより転記する項目
1 自治体コード(県市)
2 保健所コード
3 整理番号
以上の項目については、後に問い合わせが必要な場合もありますので、間違わずに転記願います。
4 性別:男性または女性のどちらかを選択してください。
5 登録時年齢:登録時の年齢を記入してください。
6 職業区分:分類は発生動向調査と同じです。
7 患者発見方法:分類は発生動向調査と同じです。
8 発見時呼吸器症状の有無:診断と登録の遅れを検討する上で必要な情報です。記入願います。
9 発病から登録までの期間区分:結核の症状が出現してから、最初に医療機関に行くまでの期間を(発病−初診 期間)とします。最初の医療機関を受診してから、結核診断がなされて登録されるまでの期間を(初診−登録 期間)とします。発生動向調査およびビジブルカード等から、なるべく正確に期間を把握し、記入をお願いします。
10 X線性状(登録時):登録時の学会分類を転記願います。
11 登録時総合患者分類コード:発生動向調査の分類コードから選択枝を準備しました。発生動向調査より転記願います。
12 医療保険の種類等(登録時):患者の社会的背景を検討する上で必要な情報です。
2) 発生動向調査の入力内容とビジブルカードの情報を活用して記載する項目
13 国籍:外国籍の場合、国籍もわかる範囲で記入願います。
14 BCG接種の既往:小児の結核予防の見地やツ反結果の解釈上から、既往の有無は必須な情報です。
15 診断名(登録時):登録時の病巣の範囲をそれぞれ有・無で記入願います。
3) ビジブルカードからの転記や医療機関への問い合わせにより記載する項目
16 発病前の感染および発病危険因子:複数回答可。感染と発病に関わる危険因子の把握は、今後の結核対策を検討する上で重要な情報です。結核発病前の時点における、それぞれの因子の有無について、把握している限り記入してください。
17 診断に至る経緯
17-1 症状出現後診断に至るまでに訪れた医療機関数:初診から結核と確定診断がなされるまでに、本人が訪れた医療機関数を記入して下さい。
17-2 過去の抗結核薬による治療歴について:RFP(以下R)とINH(以下H)を併用した治療を受けたか否かは、治療成績を分析する上で必要な情報です。
17-3 肺外結核について病名・罹患臓器:肺外に結核の病巣がある場合には、全て記入して下さい。
18登録時の生活状況等:患者の周囲への感染のリスクを検討する上で必要な情報です。把握できた範囲で記入してください。
19 菌検査結果
菌の同定検査について:検出された菌の同定結果は、培養開始2-3ヶ月後に判明することが多いので、初回登録時には不明のことが多いです。同定結果をその後の情報収集または次回申請時に把握できていれば、結果を記録から転記願います。未だ確認していない場合には、医療機関に問い合わせて記入願います。薬剤感受性検査の結果については、検査された薬剤およびその濃度についてのみ記入してください。
20 転症例について:転症になった場合のみ、最終的な確定診断名を記入願います。
21 肺結核活動性の例について:本症例から周囲への感染状況の把握を目的とした設問項目です。接触者の分類は、以下のとおりです。接触者分類の詳細については、「保健所における結核対策強化の手引き」をご覧下さい。なお、院内感染による予防内服対象者数と発病者数は、発見動機に関わらず、全てを含めた数字を記入願います。
22 治療の背景状況:治療による時間的拘束を検討するための質問項目です。
23 治療について
23-1内容:別紙「患者経過一覧表」に記入願います。記入は治療開始から治療終了までです。記入方法は以下のとおりです。記入例を添付します。
@入院治療、外来治療、中断期間を、矢印と線(←→)で記入します。
A使用された薬剤について、薬剤別に使用時期を矢印と線(←→)で記入します。
B菌検査結果を、該当する月に記入します。塗抹検査は、ガフキー号数(0号から10号)または、(−)から(+++)の表示で記入願います。培養結果は(−)から(++++)の表示で記入願います。
Cその他は、受療状況等に影響を与えたできごとについて記入願います。例えば、副作用による薬剤変更や服薬中断、薬剤耐性の判明による薬剤変更、外来未受診による服薬中断、治療中の死亡(死因の記入)などです。
23-2、23-3治療中断:結核対策上重大な問題です。中断の要因の把握と記入をお願いいたします。
24 治療が完了した者の検診:治療終了後の患者管理状況に関する設問です。
25 15-39歳の患者について:調査の対象者の年齢が15-39歳の場合に記入して下さい。青年層の患者に関する感染源の特定と、予防内服による予防可能性の検討を目的とした設問です。

Topに戻る

慢性排菌患者調査表記入の手引き

慢性排菌患者調査票(PDF ファイル)
慢性排菌患者経過観察票(記入例)
(1) 記入していただく方
各都道府県・政令市および特別区の保健所に勤務し、結核対策に関わっている方
(2) 調査対象
平成10年1月1日前に登録され、1999年中に菌陽性だった結核患者全数
(3) 調査方法
調査対象の症例について、結核発生動向調査結果、保健所において管理されているビジブルカード、および必要があれば医療機関に問い合わせを行い、調査票に記入する。記入にあたっての注意は以下のとおり。
1)発生動向調査対象者リストより転記する項目
1 自治体コード(県市)
2 保健所コード
3 整理番号
以上の項目については、後に問い合わせが必要な場合もありますので、間違わずに転記願います。
4 性別:男性または女性のどちらかを選択してください。
5 登録時年齢:登録時の年齢を記入してください。
6 職業区分:分類は発生動向調査と同じです。
7 患者発見方法:分類は発生動向調査と同じです。
8 登録時総合患者分類コード:発生動向調査の分類コードから選択枝を準備しました。発生動向調査より転記願います。
9 医療保険の種類等(登録時):患者の社会的背景を検討する上で必要な情報です。
10 X線性状(登録):登録時の学会分類を転記願います。
2) 発生動向調査の入力内容とビジブルカードの情報を活用して記載する項目
11 登録時の拡がり(学会分類):登録時の学会分類を転記願います。
12 菌検査結果(登録時):菌検査結果の把握は、結核診断の根拠の把握として重要です。
13 診断名(登録時):登録時の病巣の範囲をそれぞれ有・無に○をつけて下さい。
3) ビジブルカードからの転記や医療機関への問い合わせにより記載する項目
14 治療等について
別紙「患者経過一覧表」に記入願います。記入は治療開始から治療終了までです。記入方法は以下のとおりです。
ホームページでは記入例を挙げませんが、0-14歳、15歳以上例にならって記入してください。ただし慢性排菌例の患者一覧表は使用薬剤をそれぞれ記入するところが違っていますので、ご注意下さい。
@入院治療、外来治療、中断期間を、矢印と線(←→)で記入します。
A使用された薬剤について、薬剤別に使用時期を矢印と線(←→)で記入します。使用薬剤の欄については、抗結核薬として承認されていないもの、あるいは諸外国で実験的に用いられている物も含めてご記入下さい。
B菌検査結果を、該当する月に記入します。塗抹検査は、ガフキー号数(0号から10号)または、(−)から(+++)の表示で記入願います。培養結果は(−)から(++++)の表示で記入願います。この内容により、慢性排菌か否かの検討を行いますので、なるべく詳細に記入願います。
Cその他は、受療中に起きたできごとについて記入願います。例えば、副作用による薬剤変更や服薬中断、薬剤耐性の判明による薬剤変更、治療完了や再排菌による再発などです。
15 平成11年末現在の胸膜炎、膿胸の有無:ビジブルカードの情報や医療機関問い合わせ等により記入願います。
16 平成11年の菌検査結果:培養検査と確認の結果を、ビジブルカードの情報や医療機関への問い合わせ等により記入願います。
17 治療歴:過去の結核の治療歴は、慢性排菌者に至る背景を検討する上で有用な情報です。
18 画像診断:初回登録時との比較を目的としています。
19 薬剤感受性検査の結果:治療開始時(19-2)および平成11年(19-4)の薬剤感受性検査について記入して下さい。慢性排菌者に至る背景を検討する上で有用な情報です。
19-5 過去に使用歴のある薬剤:慢性排菌者に対する使用薬剤の検討は、慢性排菌者発生予防上有用な情報です。
20 過去の結核の外科治療(胸郭成形と肺切除)を受けたことがありますか。:過去の外科治療の有無に関する情報を入手します。
21 慢性排菌となったかもしれない要因について。:慢性排菌となったかもしれない要因に関する検討により、慢性排菌の予防方策の検討を目的としています。
22 生活上の不自由の有無:現在加療中の慢性排菌者の生活状況に関する検討を目的としています。
23 受診医療機関までの所要時間。:治療による社会的拘束を検討する目的の設問です。

Topに戻る


結核緊急実態調査の案内に戻る