新結核用語事典


BCGの効果
[efficacy of BCG vaccination]

BCGワクチンの接種により生体には結核に対する特異的免疫が成立し,発病に対する抵抗性が獲得される。BCGワクチンの実際の有効性については,いくつかの大規模な研究により,発病率と死亡率の低下,重篤な病型の減少が証明され,肯定的な評価が与えられてきた。代表的な研究として英国での大規模なコホート研究(1959〜1972年)があり,BCG接種後5年間で83%の発病抑止効果がみられ,その効果は15年間持続するとされた。しかし,1968年から南インドで行われた大規模かつ綿密に計画された実験で,発病抑止効果が認められなかったとの報告がなされた。それ以来この問題についての再検討の機運が高まり,WHOの主導下にいくつかの症例対照研究および患者接触者研究などが行われた。その結果,発病抑止効果については2〜90%とばらついたもののおおむね有効とする意見が多く,また髄膜炎や粟粒結核の防止には高い有効率が示された。結局WHOは,現時点ではBCGに一定の有効性ありとして,低まん延国を除き全世界的規模での接種を推進している。

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