新結核用語事典


VNTR(Variable Numbers of Tandem Repeats)   :反復配列多型分析

結核菌ゲノム上に存在するミニサテライトDNA中の繰り返し配列のコピー数を調べることによって、結核菌をタイピングする方法である。ミニサテライトDNA外側の定常領域にプライマーを設定してpolymerase chain reaction (PCR)を行い、PCR産物の分子量から繰り返し単位のコピー数を算出する(図)。PCRを利用するため少量の粗抽出DNAあるいはオートクレーブ後の菌懸濁液上清でも分析可能である。結核菌ゲノム上には、mycobacterial interspersed repetitive unit (MIRU)-VNTRと呼ばれる41ヶ所のミニサテライトが存在することが報告されている。分析にはその内、多様性の高い12ヶ所の分析を行う方法が、米国疾病管理センターで採用されている。しかし、日本国内で分離される結核菌では、この12ヶ所のMIRU-VNTR分析だけだとRFLP分析のタイピング能力には及ばないため、分析結果を解釈には注意を要する。つまり、VNTR分析で同一株と判定されても、その分解能の低さからRFLP分析で異なる株と判定される可能性もある。

VNTR分析法の原理

※この用語解説は結核研究所ホームページ委員会が編集したものであり、日本結核病学会用語委員会により作成されたものではありません。


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