新結核用語事典


ADA
[adenosine deaminase]

ADAはアデノシンを加水分解し,イノシンとアンモニアを生成する酵素で,アデノシンの生体内代謝に重要な役割をもつ。アイソザイムとして組織由来のADA1とリンパ球,特にT細胞由来のADA2の2種類がある。血清ADA活性は,急性や慢性の肝炎,肝硬変などの肝疾患,血液系の悪性腫瘍,感染症として伝染性単核症,風疹,結核,腸チフスなどで高く,ADA1欠損による重症複合免疫不全症では低い。最近胸水中のADA活性値が,結核性の場合に高値を示すことが報告され,癌性や細菌性の胸水との鑑別に役立つことで注目されている。結核性の場合ADA活性値が50IU/l以上が多く,結核性髄膜炎の脳脊髄液でも同様であるという。これはT細胞に由来するADA2の増量が主体と考えられる。

のトップへ