新結核用語事典


多剤耐性結核
[multi-drug resistant tuberculosis,MDRTB]

結核菌の薬剤耐性は突然変異により発現する。突然変異の発生頻度は薬剤ごとに異なる。RFPで108個に1個,INH,SMで106個に1個程度とされている。大量排菌患者を単剤で治療したり,患者が不規則内服をした場合,などに突然変異による自然耐性の増殖を許すことにより薬剤耐性結核が生じる結果となる。わが国では多剤耐性結核に対する治療方式,治療期間は未定である。WHOは,1996年にINHおよびRFP耐性結核に対する治療方式として以下のことを推奨している。すなわち,エチオナミド(TH),オフロキサシン(OFLX),エタンブトール(EB),ピラジナミド(PZA),およびアミノグリコシド剤を用い,初期最低3カ月,可能であれば菌陰性化まで継続して用い,維持期としてEB,OFLXと他の1剤を菌陰性化後少なくとも18カ月間用いること,としている。

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