新結核用語事典


トリ型結核菌
[avian bacillus/Mycobacterium avium]

鳥類に感染し結核に類似した病変を生ずる抗酸菌。動物実験ではウサギに感染を起こす。ヒト型菌やウシ型菌とは生物学的性状が非常に異なるので結核菌群の中には入らず,いわゆる非定型抗酸菌群の中のV群(非光発色菌群)に属する。ヒトの疾患とはほとんど関係ないと考えられていたがM. intracellulareと性状が非常によく似ておりその区別が容易でないため,M. intracellulareと一緒にして一般的にM. avium-intracellulareとか,M. avium complexと呼ばれるようになっている。培養性状で最も異なる点は,結核菌(ヒト型菌)やウシ型菌の固型培地上における集落型がほとんどR型であるのに対し,トリ型菌はS型である。またM. avium complexは,わが国の非定型抗酸菌症の起因菌の中では最も重要なものの一つである。その後,検査法の進歩により両者を分離同定し明確に区分して扱うようになった。

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