新結核用語事典


粟粒結核
[miliary tuberculosis]

多量の結核菌が短期間に,あるいは繰り返し血流に入り,全身に散布性病巣が形成されるものをいう。若年者において初感染に引き続きリンパ血行性に起こる早期まん延型粟粒結核と,初感染から長時間を経過した成人に起こる晩期まん延型粟粒結核とがあり,後者の場合はステロイドホルモンや免疫抑制剤の投与,腎透析などにより誘発されることが多い。発熱,全身倦怠,衰弱,咳,胸痛,息切れ,頭痛などの症状があり,通常は胸部X線では全肺野均等に直径1o前後の粟粒陰影がみられる。しかし胸部X線に粟粒陰影がなく,ツベルクリン反応も陰性で診断に苦慮することがあり,その場合,眼底所見,骨髄生検,肝生検,経気管支肺生検などが診断に有力である。原因不明熱の場合,本症の可能性を考える必要がある。

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