新結核用語事典


年間感染危険率
[annual risk of infection,ARI,ARTI]

結核に感染を受けていないものが1年間に新たに感染を受ける割合。(自然)陽転率,ときに感染率と呼ばれるものにほぼ等しい。結核感染の度を表す指標であるが,広く結核のまん延状態を,特に国際比較の上などで最も正しく表す有用な指標として用いられている。BCG接種の行われていない集団でのツベルクリン反応検査により既感染率を求め,これから数学的に算出する。まん延状況の判断のためには,ある時点でのこの値とともに,その時間的な推移をみることが重要である。日本では1968年に行われた沖縄結核実態調査成績に基づくモデル計算から推定されている。これによると1950年頃には4%だったが,その後年率11%で低下,1980年頃には0.1%程度になったとされる。ただしその後は罹患率の低下が減速したこともあり,それまでのような率で低下しているかは定かでない。世界で最も低いのはオランダであり,1985年ころに0.01%台に下がっている。発展途上国では1〜4%のところが多い。

のトップへ