新結核用語事典


免疫抑制剤
[Immunosuppression agent] 

 T細胞、B細胞、マクロファージに作用して免疫反応を抑制する薬剤の総称である。免疫抑制剤の服用は、結核の発病リスクを高める要因であることが報告されている。
 臨床的によく使われる薬剤はシクロホスファミド、アザチオプリン、メトトレキセートがある。シクロフォスファミドはアリキル化剤でT細胞、B細胞に作用するが、特にB細胞に対する作用が強く、アザチオプリンはプリン拮抗剤でT細胞に対する作用が強い。メトトレキセートは葉酸拮抗剤で細胞のDNA合成期に選択的に作用する。
 近年慢性リウマチ様関節炎の治療薬として開発された抗TNFーα剤にはTNFーα剤に特異的に結合するヒトーマウスのキメラモノクローン抗体(infliximab)とTNFーαのレセセプターに結合する Etanercept がある。TNFーαはマクロファージの抗酸菌貪食能を高め、類上皮肉下腫形成に重要な役割を持っている。抗TNFーα剤投与後に結核の発病が報告されている。


※この用語解説は結核研究所ホームページ委員会が編集したものであり、日本結核病学会用語委員会により作成されたものではありません。
 

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