新結核用語事典


コッホ現象
Koch

 結核菌を発見したドイツの細菌学者ロベルト・コッホ〔Robert Koch(1843-1910)〕が見いだした現象である。結核既感染動物の皮膚に結核菌を接種した場合、未感染動物に同様に接種した場合に比べて、局所反応が速やかでかつ強度に出現し、治癒も早いことを指す。ヒトでは結核既感染者にBCGを接種した場合にも観察されるので、日本では乳児にBCG接種した後に経過観察を行うことにより、この現象を結核感染者の発見に利用している。結核未感染者にBCG接種した場合には、接種局所の反応は接種後概ね3-5週間に生じるのに対し、結核既感染者では大半が数日以内に強い局所反応が生じる。乳児にBCG接種後にコッホ現象が見られた場合には、早めに医療機関か保健所を受診させ、結核感染および結核症に関する検査を受けて、必要な対応を取るべきである。


*この用語解説は結核研究所ホームページ委員会が編集したものであり、日本結核病学会用語委員会により作成されたものではありません。

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