新結核用語事典



[Performance Quality of TB Laboratory Examinations]

精度とは、測定・測量などにおける方法や計器の精密さ・正確さの程度であり、通常は標準値に対する測定結果の誤差をもって表される。抗酸菌検査の場合、塗抹検査における陽性・陰性の判定不一致数や程度、培養検査における雑菌混入率、薬剤感受性検査における判定の誤差の数などを指標としている。判定の基準(標準)には、National Reference Laboratory (NRL)に代表される「上位施設」での判定結果や、検査を実施した施設での一致した結果を用いている場合が多い。誤差の程度は、感度、特異度、一致率、κ指数等で表現される。感度とは真に陽性の検体を陽性と判定する確率で、特異度は反対に真に陰性の検体を陰性と判定する確率である。例えば、薬剤感受性検査においては、感度とは真の耐性を判定する率であり、特異度とは真の感受性を判定する率となる。一致率はこれらを総合した全体での判定の一致の率であり、全体から誤差を除いたものである。κ指数(kappa coefficient)判定の一致の程度を示す指標の一つであり、偶然の一致以上に結果が一致しているかどうかを判定するのに有用である。Landisらによると0 ≤ κ ≤ 0.2はごく軽度の一致、0.2 ≤ κ ≤ 0.4は軽度の一致、0.4 ≤ κ ≤ 0.6は中等度の一致、0.6 ≤ κ ≤ 0.8は高度の一致、κ>0.8はほぼ完全な一致とされている。


※この用語解説は結核研究所ホームページ委員会が編集したものであり、日本結核病学会用語委員会により作成されたものではありません。

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