新結核用語事典


抗結核薬
[antitubercular agent]

結核症の治療薬。病原体である結核菌の発育を阻止,または殺菌して本症を治癒に導く広義の化学物質(合成剤または抗生物質)の総称。2000年現在,日本で使用が認められている抗結核薬(1999年一部改正の「結核医療の基準」に収載)はイソニコチン酸ヒドラジドおよびその誘導体(INH),リファンピシン(RFP),硫酸ストレプトマイシン(SM),エタンブトール(EB),カナマイシン(KM),エチオナミドおよびプロチオナミド(TH),エンビオマイシン(EVM),ピラジナミド(PZA),パラアミノサリチル酸塩(PAS),サイクロセリン(CS)(効果と副作用からみた大約の総合評価の順に列記)の10種である。このうち,INH,SM,PASの3剤を一次抗結核薬(一次薬),その他を二次抗結核薬(二次薬)と呼び,長年一次薬3剤に耐性や副作用がなければ,まずこの3剤のみによる治療を行い,一次薬が耐性や副作用で使用できない場合は,その薬剤の代わりに二次薬を使用するのが原則とされていたが,1986年4月の医療基準改正後は,一次薬,二次薬の区分は撤廃された。なお上記10剤のほかに以前「結核医療の基準」に収載されていた抗結核薬としてチオアセタゾン(Tb1),サルファ剤(SF),バイオマイシン(VM),カプレオマイシン(CM)の4種がある。

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