新結核用語事典


空洞
[cavity]

凝固壊死となった乾酪巣が軟化融解し,これが誘導気管支を介して排出されて生じた組織欠損部である。空洞壁は内層から壊死層・結核性肉芽層・非特異的な線維層および無気肺層から構成される。空洞内面を覆う乾酪性壊死物質には充分な空気が接触することになり,その結果盛んに結核菌の増殖が起こるので排菌源となる。一方,類上皮細胞肉芽層には結核菌はあまりみられない。また空洞性病巣では,これに伴う血栓形成の不充分な肺動脈枝が侵食され喀血源となることが多い。空洞は結核性病変のいずれの時期にも起こりうるもので,1)乾酪性肺炎巣の空洞,2)浸潤乾酪巣中の空洞,3)結核腫の空洞化,4)硬化壁空洞,5)硬化多房空洞などの種類が挙げられる。


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