新結核用語事典


既感染率
[prevalence of infection]

結核はひとたび感染すれば,その影響は永続する。ある時点において,ある人口集団の中でそれまでに感染を受けた人の割合を既感染率といい,普通年齢を特定して%で表す。便宜的に既陽性率とか感染率ということもあるが,後者は特に感染危険率と紛らわしいので避けるべきである。この値はBCG未接種集団にツベルクリン反応検査を行い,陽性者を数えることで得られるが,日本では広範なBCG接種の普及のため,および乳幼児の場合には偽の陽性の影響のため,正確な値を任意の年齢に対して求めるのは困難である。推定として1990年の時点では,5歳0.2%,10歳0.4%,15歳0.6%,20歳1.3%,40歳8.5%,50歳23.1%,60歳48.2%,70歳65.3%とされ,戦前生まれの世代と後の世代との格差が大きい。


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