新結核用語事典


ブースター現象
[booster phenomenon]

BCG接種後の過敏性は時間とともに減弱するが,その途中でツベルクリン検査を行うと,減弱していた過敏性が回復することが種々の観察から知られている。このように途中のツベルクリン注射がそれがない場合に比べてより強い反応を起こすことをブースター(押し上げ)現象と呼ぶ。実際面では,保育園,学校などで集団感染などを疑ってBCG既接種者に繰返しツベルクリン反応検査を行う場合,問題となる。すなわち2回目の反応が1回目より強くても,直ちにこれが感染を意味するとはいえず,このブースター現象によるものである可能性を考慮しなければならない。なおこの効果はツベルクリン過敏性にのみかかわるものであり,結核免疫(抵抗性)には関与しないことが動物実験により確認されている。またこの現象がヒト型結核菌の感染後の過敏性についても存在するか否かは確認されていない。

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