新結核用語事典


肺アスペルギルス症
[pulmonary aspergillosis]

アスペルギルス属(主としてAspergillus fumigatus)によって起こる肺疾患で,菌球型(アスペルギローマ),アレルギー型(アレルギー性気管支肺アルペルギルス症ABPA),肺炎型(侵襲型)がある。最も多いのは菌球型であり,肺結核後遺症の一つとしてよくみられる。結核菌陰性化空洞や拡張性気管支に二次感染が起こったものである。肺化膿症・サルコイドーシス・癌性空洞・有瘻性膿胸などにも続発する。X線所見では特異な菌球所見を呈し,頑固な血痰・喀血の症状を呈する。各種抗真菌剤による内科的治療の有効性は低く,可能であれば肺切除術が望ましい。アレルギー型はアトピー性患者に起こりやすく,特異で多彩な臨床所見を呈する。肺炎型は白血病などの悪性疾患や消耗性疾患の末期感染症としてみられることが多く,壊死性気管支肺炎,出血性肺梗塞などがある。

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