増えている外国人の結核問題

 

 近年、在日外国人の結核患者数は増加傾向にあります。1987年以降に日本に入国した外国人が、 結核を発病する平均罹患率を出身国別に推定してみますと、日本全体の2〜5倍高くなっています。
 治療歴のある在日外国人の薬剤耐性の率は、全患者における薬剤耐性率よりも高い傾向にあります。また、 治療完了率は日本全体と比べて著しく低く、出身国別でも治療状況が異なっています。在日外国人の結核患者の 治療では、よりきめ細かな対応が必要と考えられます。
出身国別平均罹患率
外国人患者の薬剤耐性
    出身国別治療状況
   
資料:石川信克、結核、70 : 691〜703、1995
   


Updated 97/01/06