最新の海外文献紹介

結核関連の最新の文献をピックアップしてご紹介します。


2008.No.2(updated 2008.11.12)

1.文献基本情報
著者名 M. N. Lobato, M. H. Mohamed, J. L. Hadler
タイトル Tuberculosis in a low-incidence Us area:local consequences of global disruptions
米国の結核低蔓延地域における結核:世界の結核の地域への影響
雑誌名 INT J TUBERC LUNG DIS 12(5) 506-512 2008

2.背景
背景:米国の結核は、ますます外国出生者に偏在してきている。北東部の州(コネチカット州を含む)では、結核のうち外国出生者が大半である。

3.方法
方法:コネチカット州における1996-2005年におけるサーベイランス情報を用いて、米国出生者と外国出生者の罹患率と危険因子について後ろ向きに分析を行った。

4.結果・結論

結果:1996-2005年の間に、外国出生者の結核患者数は 8.7%低下し、米国出生者では53.6%低下した。外国出生者の結核罹患率の中央値は人口10万対19.7に対して、米国出生者は1.5であった。難民については、入国初年度に最高の罹患率(人口10万対116)を示した。薬剤耐性は外国出生者(15.0%)が米国出生者(9.3%)より高値であった。多剤耐性結核の割合は結核既往のある外国出生者に最も多かった(5.6%)が、多剤耐性結核患者の大半では、結核既往はなかった。結核の危険因子(HIV感染、麻薬使用、拘留、住所不定)は、外国出生者よりも米国出生者に多かった。
結論:コネチカット州の米国出生者の結核罹患率は急激に低下しているが、外国出生者(紛争難民を含む)が結核問題の主要因になっている。今後の結核を撲滅するための努力は、移民や難民への対応に向けるべきである。




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