7.院内感染・集団感染対策事業

北海道   東北   関東   東海北陸   近畿   中国四国   九州   沖縄  

札幌市

結核院内感染対策事業
(1)


(2)
講演会の開催
医師、医療従事者及び学校関係者を対象に「学校における結核集団発生と対策」をテーマに講演会を開催した。
結核院内感染防止関係図書の作成
 @医療機関用
  「施設内集団感染予防対策の基礎と実際」
 A学校用
  「結核−集団感染を予防するために」
効果: 講演会の開催及び参考図書を配布することにより、医療機関及び学校関係者の意識の向上が図られる。

函館市

施設管理者講習会
講習会
テーマ:「施設における結核集団感染の予防のために」
講師:市立函館保健所内科医長
効果: 結核予防・結核医療を実施する医療関係者ばかりではなく、施設の運営に係わる事務担当者が共通の認識で結核予防に当たることで健康診断などをスムーズに実施することができる。この結果、施設内の結核予防事業や患者発生時の措置等を円滑に実施することができる。

岩手県

集団感染対策事業
(1) ツベルクリン反応の二段階法調査事業
 @職員に対するツベルクリン反応二段階法の実施
   (事前に結核の既往歴、BCG接種歴の有無を調査する。)
 A結果の集計、分析の実施
 B既存の結果と比較し、特徴をとらえ、結果を用いた集団感染防止研修会の開催
(2) 管内の中学校にツ反検査成績の提出を依頼し、ツ反発赤径の度数分布図の経年的調査及びBCG針痕数とツ反発赤径の相関について調査を行い、その内容について関係機関と検討会を開催した。
(3) 結核定期外集団健診対策委員会
 定期外集団健診実施事例の検討会の開催
効果: 集団感染防止対策の強化、施設内や院内での集団感染対策の知識の向上

山形県

集団感染・院内感染対策実態調査
(1)
(2)
(3)
院内感染対策の実態調査を行った。
院内感染対策担当者の連絡協議会を開催し、今後の対策の進め方等を協議。
調査報告書の作成・配布、出前講演会の開催
効果: 集団・院内感染対策の問題が抽出され、今後の対策に資することができる。

福島県

結核院内(施設内)感染予防対策事業(平成11年度から)
県中保健所
 @管内老人保健施設、老人福祉施設、有床医療機関などに対する実態調査
 A@を踏まえた研修会
県南保健所
 @「結核院内感染防止対策の手引き」の作成
 A研修会の開催
効果: 各医療機関、施設職員が結核対策の必要性について理解し、結核患者発生の対応について学ぶ機会となる。

郡山市

結核集団感染予防対策事業
結核の最新情報と正しい知識を習得するために、(財)結核予防会より専門家を招き、講演会形式で実施した。
効果: ・結核予防を啓発普及できる環境づくり。
・健診のみならず、有症状受診の必要性を動機づける。
・職場での健康診断が有効に進められる。
・結核は正しい治療で治る疾病であることを理解し、職場内の差別や偏見を払拭させる。

茨城県

結核院内・施設内感染対策事業
院内感染対策講習会の開催
 @院内感染対策専門医等による講義
   「院内感染対策における看護師の役割」について
   「これからの病院感染対策」について
 A院内(施設内)感染予防に手引き等の配布
   受講者 330人
効果: 各医療機関(施設)での院内感染対策委員会において、結核対策の必要性が再認識され、発生防止のための取り組みの推進が図られる。

栃木県

結核集団感染防止対策事業
(1)


(2)
精神病院入院患者等に対し、健康診断を実施した。
 実施方法:健診機関に委託
 健診内容:胸部X線間接撮影
医療関係者へ普及啓発を行った。
効果: 精神病院入院患者等の結核患者の早期発見と、集団感染防止対策に関する意識の向上が期待される。

宇都宮市

結核集団感染防止対策事業
老人保健施設入所者を対象とした健康診断の実施
効果: 集団生活のため結核感染の危険性の高いグループ(ハイリスクグループ)に対して結核健康診断を実施したことにより、集団感染を未然に防止することができた。

千葉県

院内(施設内)感染防止事業(松戸)
講演会「結核についての基礎知識 〜老人介護をする者として知っておきたいこと」
 講師:結核研究所疫学研究部臨床学科主任 伊藤邦彦氏
効果: 講演会の開催時期に、在宅療養者や老人施設に入所している人の結核発生があった。講演では、患者発生時に施設の消毒は時間と労力の無駄であり、むしろ患者の早期発見や結核の疑いのある入所者の扱いに力を注ぐほうがよいとはっきり言われたので、大変参考になった。
結核と聞いただけでパニックになることもあり、感染成立について詳細に説明があり、今後適切な対応が期待できる。

千葉市

病院管理者等に対する結核院内感染対策研修事業
「結核院内(施設内)感染予防の手引き」の解説と法第22条及び第23条による届出の法定期限厳守の徹底の要請を行った。
効果: 結核の感染・発病、院内感染の現状及び結核予防対策の基本的な考え方等の解説を行うことにより、病院管理者等に対し、結核院内感染防止策の普及の徹底が図られる。

相模原市

結核医療従事者研修会
講演:「結核の院内感染」
講師:(財)結核予防会会長 青木正和氏
効果: 結核の院内感染防止について、市内医療機関の知識が深められる。

富山県

院内感染対策事業
精神病院入所者の結核健康診断の実施
効果: 院内感染の防止

岐阜県

1.集団施設研修会
「結核予防について」
講師:昭和病院副院長 野坂博行氏
効果: 結核集団感染時の対応について理解が深まる。
2.TBメディカルスクール
「結核の院内感染及び集団感染について」
 講師:(財)結核予防会 大菅克知氏
効果: 結核の感染方法から防止策について理解できる。

浜松市

結核集団感染防止対策研修会
平成12年度、小学校での集団感染の発生に伴い、結核に関する知識、ツベルクリン反応検査とBCG接種に関する研修会を実施した。
効果: 学校での結核集団感染においては、養護教諭と連携して対応することが重要である。結核に対する正しい知識と理解を深めることにより、集団感染防止対策の充実を図る。

豊田市

保健医療のスタッフのツベルクリン手帳作成
院内感染対策について講演会を実施し、感染症手帳の配布をした。
効果: 医療監視等で二段階ツベルクリンの実施と基礎データの保存等について指導することにより、スタッフの健康管理、院内感染予防に対する意識を向上させる。

大阪府

1.集団感染対策援助チーム設置事業
構成
 府立羽曳野病院 医師1人
 府立公衆衛生研究所 疫学調査員1人
 府下保健所 医師6人
 本庁感染症対策グループ職員2人 (保健師、放射線技師 各1人)
(1)


(2)


(3)
研修・研究会の開催
専門医を招聘し、構成メンバーが定期的に集まり、情報の収集、保健所の実施した集団感染事例の分析・予防可能例等の検討を行い、保健所へ助言等を行った。
保健所(発生事例)に対する調査・援助活動
年間30例近い集団感染に発展する可能性のある事例に対し、現地に出向き調査を行うとともに、必要に応じ相談・指導を行った。
保健所に対する指導研修会の開催
研究報告書を作成・配布し、保健所の医師、保健師等を対象に研修会を開催した。
効果: ・大規模集団感染事例発生時等において、援助チームが必要に応じ現地へ出向き、指導に当たるなど、迅速、的確な対応が期待できる。
・保健所をサポートすることにより、集団感染対策の強化を図る。
・保健所医師等の専門性の向上と機能強化に努める。
2.院内感染対策推進事業
医療機関を対象に講習会等を通じ、院内感染対策の確立についての必要性の認識を高めた。
複数の抗結核剤に耐性を持つ多剤耐性菌による最近の院内感染事例等について、医療機関に情報提供を行った。
効果: 府下医療機関に対し、院内感染対策の確立を促進し、病院内の集団感染の防止を図る。

神戸市

結核院内感染実態調査事業
市内の病院、施設等に調査票を配布、併せて実地調査等を行い本市の現状を把握するとともに、地域性を加味した院内感染防止マニュアルを作成し、普及啓発を行った。
効果: 適正かつ効果的な結核院内感染防止対策を普及、強化し、併せて結核患者への対応の迅速化を図ることで、二次感染の鎖を断ち切り、結核集団感染の発生を未然に防止することができる。

和歌山市

指定医療機関等医師研修
テーマ:「結核院内(施設内)感染予防対策について」
講師:結核研究所 吉山 崇氏
効果: 病院や施設において結核患者発生に伴う院内感染の問題等、医師及び医療従事者、福祉施設従事者の関心が高く参加者も多かった。この機会に再度結核についての最新医療を理解してもらい、日常の診察の中で有症状者に対し早期検査による早期診断・適正医療に結びつけられ、罹患率及び有病率の低下を図ることができる。

香川県

1.二次感染予防対策事業(観音寺)
観音寺保健所管内において、新規登録排菌患者の実態をまとめ、治療脱落予防、二次感染予防のための体制を作った。
要定期外集団健診事業所、デインジャーグループ等に対し、機会をとらえた啓発活動を行った。
効果: 管内の地域住民の結核予防知識を高めることで一次予防に努めるとともに、早期発見・早期治療につなげ、集団感染を防止することができる。
2.結核院内感染対策事業
県内の病院、診療所を対象に、結核院内感染防止のための専門知識を習得してもらうため、専門書を配布した。
効果: 結核院内感染対策に関する知識の向上強化により、結核集団感染の未然防止が図られる。

愛媛県

結核集団感染防止講習会事業
(1)
(2)
結核に関する情報を提供し、健康診断の重要性や結核の予防意識を啓発した。
安全衛生管理者に対する講習会では定期健康診断の報告書提出について依頼した。
効果: ・結核発病率が高い高齢者や、発病率は高くないが発病した場合周囲の多くの未感染者に感染させる恐れが高い「ハイリスクグループ」に対して、各保健所で学校保健・職域保健・地域保健と連携して講習会を開催し、結核予防に対する意識啓発に努める。
・定期健康診断の報告書提出率の向上に効果がある。

高知市

1.結核集団感染調査分析事業
(1)

(2)
発病者及び予防内服者本人と保護者に対して、定期的に健康相談、経過観察を実施し、併せて調査分析を実施した。
学校や医療機関との連携
効果: ・要フォロー者の6ヵ月後、12ヵ月後、18ヵ月後、24ヵ月後の定期外健診を確実に実施し、経過を確認することで発病者を早期に発見できる。
・各関係機関との連携の強化にもつながる。
・集団感染発生から2年が経過したが、対象者や保護者と連絡を取り合うことで、結核に関する相談に対応することができる。
2.結核集団感染報告書作成事業
(1)
(2)
結核集団感染報告書の作成、配布
結核委託医療機関等への結核専門図書、資料の配布
効果: ・結核集団感染の経過や保健所の対応をまとめて報告書として作成し、今後の対策に活用してもらうように市内の結核指定医療機関や関係機関、また全国都道府県や関係機関、保健所等にも送付した。
・啓発用リーフレットは、集団感染対象者や教育機関等関係機関に配布するなど、予防教育の際に役に立つ。
・これらにより医療機関や学校等の関係機関との連携が図られつつある。

福岡県

結核集団感染対策事業
(1)

(2)
モデル病院の指導を行うために(財)結核予防会より講師を招き、保健所職員に集団感染対策の研修を行った。
この病院の院内対策委員会の中で、集団感染防止対策について講師を交え、協議及び指導を行った。
効果: 関係施設の結核対策が強化、推進されることにより、集団感染の発生を最小限に抑えることができ、罹患率の減少を図ることが可能となる。

北九州市

1.結核院内感染対策研修会
全国的に結核の院内感染の事例が見られるため、結核の罹患の機会が高い医療関係者に対して、結核研究所からの講師等により研修会を実施し、結核の感染・発病に関する正しい知識を習得させ、結核の院内感染防止に役立てる。
2.結核集団感染対策研修会
結核の集団感染、特に施設での集団感染が最近多く見られるため、市内老人福祉施設などの嘱託医に対し、集団感染の防止や予防、発生時の対応など集団感染に対する知識を習得させた。

佐賀県

1.結核予防対策連絡会
講演:「結核院内感染対策における看護職の役割」
効果: 結核院内感染対策に対する指導者の育成により、結核の早期発見、二次感染の防止が期待される。
2.結核院内感染対策事業
(1)
(2)
検討委員会の開催
精神病院入院患者一斉健診
効果: 院内感染防止対策の確立等により、医療従事者及び入院患者の結核予防が期待できる。

長崎県

1.結核院内(施設内)感染対策
(1)
(2)






(3)
(4)
結核院内感染対策に関するアンケート調査の実施及び集計分析
結核院内(施設内)感染予防研修会開催
 @県央保健所
   講師:県央保健所長
   「結核と院内感染」等 参加者23人
 A県南保健所
   講師:国立療養所長崎病院
   「結核の現状と院内感染対策」等 参加者124人
各施設及び各種医療従事者の集まる会合等での院内感染対策講話
院内感染予防啓発パンフレットの配布
効果: 病院・施設等における結核院内感染予防に対する意識の向上、及び対策の普及により、結核予防に対する院内体制の確立及び集団発生防止の推進を図る。
2.事業所内集団感染対策
(1)
(2)
全国労働衛生週間及び準備期間に行われる衛生担当者説明会等での啓発活動
事業所衛生管理者等に対する結核講話及び指導
効果: ・事業所における結核に対する認識を高め、事業所内での集団感染を未然に防ぐ。
・健診受診率及び報告書の提出率の向上を図る。

佐世保市

結核集団感染対策事業
(1)

(2)
(3)
(4)
集団感染・院内感染を中心として、結核に対する意識の向上と、知識の充実を図ることを目的とした講演会を実施した。
結核予防に関するポスターと標語の募集を実施した。
結核についての書籍・ポスター等の各種媒体の整備を行った。
集団感染対策の先進地への視察や、講習会への出席を通じて保健所職員の集団感染対策に対する知識を充実し、集団感染発生時の的確な危機管理対策を強化した。
効果: 保健所を始めとした佐世保市内の各種施設、医療機関、事業所等の保健業務担当者の結核に対する意識を高め、集団感染の予防及び発生時の早期対応を強化できたと思われる。

熊本市

結核集団感染対策事業
(1)


(2)
結核集団感染予防研修会の実施
 「結核院内感染予防について」
 講師:国立療養所東京病院呼吸器科医長 川辺芳子氏
病院、老人福祉施設等へ施設内感染予防の情報提供をするとともに、集団感染予防パンフレット等を配布し、個別指導を実施した。
効果: ・結核の院内感染対策の中で二段階ツベルクリン検査方法など具体的対応についての質問が多く聞かれ、結核への関心の高さがうかがえる。
・研修会以外に福祉施設、介護老人保健施設等へ施設内感染予防についての情報提供・指導訪問を実施し好評である。

大分県

1.結核院内感染防止シンポジウム
(1)
(2)
事前に管内医療機関・老人保健施設の「感染防止対策の現状」についてアンケート調査(対象63ヵ所)
結核院内感染防止シンポジウム
 <シンポジスト>
  結核病床所有病院:岩尾病院
  一般病院:済生会日田病院
  診療所:河津内科呼吸器科
  精神病院:奥村日田病院
効果: ・アンケート調査結果より、独自に結核院内感染防止マニュアルを作成し活用している施設は約16%しかないため、マニュアルの必要性を説き、作成の参考となる内容とした。
・管内の医療機関が事例を交えながら発表したことで、参加者はより身近な問題としてとらえることができ、意識の向上にもつながった。
・保健所としても、感染防止対策の現状を具体的に把握することができた。
2.施設管理者に対する結核研修会(宇佐高田保健所高田保健部)
(1) 結核施設内感染防止研修会
 @講演:「結核の施設内感染防止について」
   講師:高田保健部長
 A意見交換
   助言者:結核診査会委員、施設管理医
(2) 結核研修会
 @講演:「結核予防と発生時の対応について」
   講師:保健所医師
 A意見交換
効果: ・施設に出向いての研修だったので、どの施設も受け入れがよく、最近の結核事情について情報還元の場になるとともに、怖さや予防について再認識できる。
・患者発生時や日常の施設内の消毒・衛生管理について多くの質問が出され、正しい知識を得る機会となる。
・入所者の健診等について、具体的対応を個別に検討できる。
・連携部分では、研修会を機会に連携が密に取れるようになる。

宮崎県

院内(施設内)感染予防対策研修事業
(1)

(2)
集団感染の発生する恐れのある医療機関及び高齢者等が入所する施設等の管理者や職員に対し、結核の基礎知識を再確認していただき、施設内での発生及び感染防止に役立てた。
結核研究所等から専門家を招いて、「結核院内(施設内)感染予防対策の手引き」等を活用するなど、全国での施設内感染の状況や結核患者発生時の対応、その対策について研修を行った。
効果: ・医療機関及び施設の管理者や職員が結核に対する知識を身につけることで、入院患者及び職員、入所している高齢者の方々の発病・再発予防に対して早期対応が可能となる。
・結核患者発生時の対応もスムーズに進めることができ、周囲への感染(集団感染)を未然に防ぐことができる。
・職員の結核に対する意識が高まり、自ら施設内での感染予防マニュアル等の作成を行うようになる。

鹿児島県

集団感染防止対策事業
(1)
(2)
(3)
各保健所ごとに結核集団感染予防対策連絡研修会の実施
各保健所ごとに地域結核対策連絡会の実施
結核集団感染防止マニュアル(県版)の作成
効果: ・保健所を中心に研修会及び連絡会を開催することにより、院内感染防止と患者発生時の連絡体制の強化を図ることができ、患者発生時の保健所及び各施設等の初動対応が適切に実施できることにより、集団感染を未然に防ぐことができる。
・結核に関する最新知識及び基礎知識を習得することができる。

沖縄県

1.二段階ツ反検査と中心とした院内感染予防対策
(1) 結核予防研修会の開催
 @院内感染予防研修会
   対象:老健施設職員及び関係者
   講師:県立中部病院内科医長 遠藤和郎氏
   演題:「施設における院内感染について 〜結核・MRSAを中心に〜」
 A結核予防研修会
   対象:BCG予防接種に関わる医療関係者
       具志川市、読谷村の予防接種担当者
   講師:結核研究所所長 森 亨氏
   演題:「BCG接種によるリンパ節腫大について 〜結核の現状と予防の問題点〜」
(2) 二段階ツベルクリン反応検査の実施
 @事業実施に伴い4施設に対し説明会の実施
 A二段階ツベルクリン反応検査の実施
 Bツベルクリン実施対象者に対し報告会の実施
 Cツベルクリン実施対象者に対し研修会の実施
(3) 結核予防健康教育
有症状時の早期受診及び年1回の健康診断の必要性を食品衛生講習会で活用し実施
(4) 医療監視(医事薬事と同伴で指導の徹底を図る)
院内感染対策委員会の設置状況とその開催状況、機能しているかの確認と指導の実施
(5) 事業のまとめ及び報告書作成
効果: ・管内医療従事者の院内感染症予防意識の高揚と、医療従事者の個別のベースラインツ反の整備ができる。
・二段階ツベルクリン反応検査を実施した施設ではベースライン値整備により、定期外健診が必要な時スムーズに初感染の判断が可能となる。
・管内医療機関における結核の早期発見が図られる。
2.医療従事者の結核対策調査による院内感染要因分析
  −過去5ヵ年間に複数の結核排菌患者の発生があった医療施設の院内感染対策−
(1) 管内医療機関の医療従事者への講演会
 結核研修会:「患者及び医療関係者の院内感染防止のために」
 講師:(財)結核予防会会長 青木正和氏
 対象者:管内医療機関の医師、看護師、その他の医療従事者(結核指定医療機関、産婦人科医院、
       整形外科医院、その他)
(2) 管内訪問看護ステーション結核研修会
 在宅介護関係者のための結核研修
(3) 管内結核指定医療機関の結核医療事務担当者及び医療従事者との連絡会議
 @沖縄県及びコザ保健所管内の結核の現状についての講話
 A結核対策における医療機関と保健所との連携について
 Bアンケート調査結果より、院内感染要因についての課題を報告
(4) パンフレット、ビデオ等による啓発普及事業
 宜野湾市、沖縄市の健康フェアでのパネル展示及び沖縄市の住民健診時のパンフレット配布
(5) 事業報告書作成
平成11年度実施のアンケート調査結果について調査協力施設、医療機関へ報告書送付
効果: ・医療従事者の結核予防意識が向上する。
・院内集団感染の防止につながる。
・保健所と医療機関との連携が充実する。
・在宅介護関係者の意識が高まり、患者の早期発見が期待できる。
3.長期療養施設における結核院内感染対策推進モデル事業
   −保健・福祉・医療の連携による結核対策−
(1)

(2)
(3)



(4)
長期療養施設・精神病院・地区医師会・福祉事務所・保健所等で構成する結核対策推進協議会の設置
各施設内感染対策委員会のマニュアル作成及び発足に向けての支援
老人施設・精神病院の実態調査
 @結核患者発生状況の調査
 A感染予防対策の実態調査
 B定期健診の実態調査
上記施設職員に対する結核に関する研修
効果: ・老人施設・精神病院等長期療養施設における結核対策の強化につながる。
・ハイリスク者の結核の早期発見につながり、また、集団感染を最小限に防ぐことが期待できる。
・結核対策について保健所と各施設との連携がより強化され、定期外健診が効果的に実施できる。
4.院内感染防止対策委員会活性化事業
シンポジウム
 対象:医療機関職員、救急隊員、保健所職員
 内容:院内感染予防に関するシンポジウム
     @医療機関からの報告(医師、看護職、検査技師)
     A搬送の問題
       救急隊の感染予防マニュアルの説明、紹介
     Bディスカッション
医療施設が、具体的に効率的に感染対策がとれるように、一保健所をモデルとして重点的に医療施設に働きかけ、教育・研修業務マニュアルを作成した。
効果: ・先進施設や、他の医療機関の感染対策を知ることで、各医療機関において院内感染対策が促進される。
・感染リスクの高い救急隊へ結核感染予防に関する知識を広めることにより、救急隊員が自ら感染予防に関する知識を習得し、対策をとることができる。